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 輪行袋を抱え、夜22時頃に東京の竹芝桟橋から旅客船に乗る(※)と翌早朝は太平洋の真っただ中。1万7千年ほど前に形成された火山島が連なる伊豆七島が見えてきます。大島、利島(トシマ)を経て3番目の新島です。

 (※)時期によって出航時刻が多少異なることや横浜寄港便もありますので、ご利用の際は予め東海汽船にお問い合わせください。

 新島は江戸時代には流人の島でしたが、島の人たちは暖かく接していたとも言われています。40年ほど前は、多くの若者がヴァカンスに訪れていましたが、今は、サーフィンや釣りに人気の島です。また、毎年5月最終の土曜日にはトライアスロン大会も開催されています。

 そのトライアスロン大会での自転車コースにヒルクライムを加えますと、凡そ30kmのサイクリングを楽しむことができます。自転車好きの方には物足りない距離かも知れませんが、島内部の小道に入ってみたり、2周目は反対回りをしてみると、また違った景色に出会えると思います。

 では、サイクリングコースをご紹介します。

 新島港を出発して西海岸を北上します。

 5~600m程で、海岸線沿いに右側へ出る分岐点があります。
この写真では右から来て手前方向に進みます。

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 左に太平洋を望みながら北上、適度なところで引き返します。

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 最初の分岐点に戻ると左折。そのまま進み島の中心部を通過します。島の中央部を横断しますと、そのまま東海岸を北上する道に繋がります。

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 この看板のある場所をそのまま直進しますと、左に「いしのどうぶつえん」があります。ここには多くの動物を模した石造が並んでいます。

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 そこからさらに北へ進みますと、トンネル手前に斜め右に入る道に通じます。このトンネルを越えると島の北部に出られるのですが、このトンネルは残念ながら歩行者・自転車は通行禁止になっています。
 手前を海岸に向かって下りますと、再び太平洋が見えてきます。木立の合間の道から出て見える太平洋は雄大です。

 そのまま道に沿って東海岸を南下して行きます。

遠くに見えるのは三宅島です(白線のラインはトライアスロン用のため、普段は引かれていません)。

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 この辺りがサーフィンで人気のは羽伏が浦(ハブシガウラ)です。この日は穏やかな朝でしたが、海底の地形上、大きな波が寄せてくるそうです。

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  直進しますと、海岸線から離れ、木立の中を抜けて行きます。この辺りは島内部に通じる小道や分岐点が多くありますが、常に左側への道を進みます。2周目には島の内部に入ってみるのも面白いかもしれません。

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 唯一、右へ曲がらなければならないのがここ。間違って左折しても直ぐ行き止まりになります。

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 右折点から暫く進みますと、斜め左後ろに通じる道との分岐点になります。トライアスロンでは直進しますが、ここは左へ曲がります。

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 左に芝生の広場を見て、更に進みますと、この案内板が見えてきます。ふれあい農園の方から来て直進せず、石山展望台へと左折します。ここからヒルクライムが始まります。

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 普段から自転車に乗られる方にはそれ程苦にはならない上りですが、途中で見える太平洋や伊豆七島の景色は雄大です。

微かに三宅島が望めます。
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遠く霞むのは伊豆半島。
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手前の平らな島は式根島。奥は神津島。
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神津島。
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 上りきると行き止まり。引き返して先ほどの案内板までで戻り左折し、更に先を左へ折れると島の南端へ出ます。

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 干潮時には歩いて渡れるシュノーケリングに適した岩場もあります。

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右上に見えるギリシャ風建築物を模した建物は、屋外温泉です(利用時は水着着用してください)。天気が良ければ、ここからの夕景は素晴らしいです。

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 ここを過ぎると1㎞弱で港に戻ります。
 夜は、島の料理を味わい、翌日のお昼前の旅客船に乗ると20時前に竹芝桟橋に到着します。

 東京から160㎞ほどですが、穏やかな時間の流れる島です。


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 2,017年の夏、横浜~今治3週末連続往復の第2周目は、今治城の内堀で行われた「海上自転車競走」への参加でした。

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 お城のお堀で行われるのに何故か「海上」。それは舞台となる今治城は築城の名手、藤堂高虎により築かれた海城で、内堀は瀬戸内海と直接繋がり海水で満たされているからです。その内堀の海水面を走る自転車競走大会も今年で3回目を迎えました。造船と自転車の街、今治にはうってつけのイベントです。

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 大会には個人戦、チーム戦(1チーム5人のリレー形式)、そして自作船の三つの部門があります。個人戦とチーム戦は大会側が用意した自転車で、そして自作船の部は参加者自らが規定の範囲内で作成した自転車を持ち込んでの競争です。全部門を合わせ小学生から70歳代の方まで凡そ160人が参加し、暑い夏の日差しと海水面からの照り返しを受け、真剣にそして楽しい一日を過ごしました。

 個人戦とチーム戦で用いられる大会側が用意する自転車は、二つのフロートの上に車輪のない自転車を固定させたものです。ペダルを漕ぐとチェーンで繋がれ水面下にあるプロペラが回転する仕組みです。プロペラは直径50cmほどしかなく、水面近くにありますので、力を入れたり回転数を上げてペダルを漕ぐと空回りしてしまい推進力を得られません。程よい力加減でクルクル回すのがポイントのようです。私たちは2年連続での参加。初体験だった昨年は狙っていた入賞に届かず、今年こそは、との思いでの参加でした。

 コースは今治城の大手門に繋がる坂道下からスタートし、L字型に設けられたコースを往復する600mです。脚力もさることながら90度のコーナーと折り返しの位置取りも重要な勝負の分かれ目になります。

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 個人戦は各組5人ずつ、十数組に分かれてのタイムレースです。スタート前の抽選の結果、私たちは同じ組でキヨタが1コース、ヨーコは3コースでの出走となりました。思わぬ形での夫婦対決となりましたが、勝ち抜き戦ではないのでお互いに好タイムを出せば良いのです。健闘を誓い合ってのスタートとなりました。

 スタート時、キヨタは昨年の反省から少し力を抜いて漕ぎ始めました。しかしこれが失敗。直ぐに他の自転車に先を越されてしまいました。海上自転車の漕ぎ方は奥が深いようです。一方、ヨーコは両隣の自転車に挟まれ接触し思うように進めていないように見えました。スタートの遅れを取り戻したいキヨタでしたが、目前を先行する自転車のプロペラが立てる泡の後ろに嵌ってしまい推進力が逃げてしまいました。それでも何とか差を広げられることなく折り返しに差し掛かりました。ヨーコは相変わらず思うようなコースを取れず苦労しているようです。
 キヨタは折り返してもうひと踏ん張りしようと思ったところ、突然チェーンが外れ海上に漂うことになってしまいました。ここで見せ場を作るとすれば、堀に飛び込んで泳いで自転車を押すことでしょうが、それにしては自転車が重そうです。しかも折り返し地点はメイン会場からはお城の石垣に隠れて見えないので、誰も見ていない所ではあまり効果的なパフォーマンスでもなさそうです。多分、ゴール直前ならそうしていたでしょう。暫しどうするか迷った末、自転車を降りフロートに捕まってチェーンを戻し再スタートすることができました。
 ただ、マシントラブルが原因だったため最後の組の後に再レースをさせてもらうことができました。結果は芳しくありませんでしたが、2回走ることができたのは幸いだったかも知れません。

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 自作船の部は、参加者が工夫を凝らした自転車を持ち込んで、タイムだけでなく見栄えも合わせて競い合いました。中には途中で進まなくなったり、海上分解してしまう自転車もあり、それはそれでこの大会の見どころではあるでしょう。優勝は地元の造船会社。日ごろの技術が生かされた成果ですね。チーム戦には本格的な自転車チームも参加し団結した力を見せていました。

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こちらは自走不能となり、曳航されている自転車です。
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 これからも、今治を代表する楽しいイベントとして定着し広がって行って欲しいものです。


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 今年の海上自転車には、自作船の部が新設されました。参加者自身が手作りの自転車船を造り、速さとアイデアを競うものです。第1レースと第2レースの合計で競われます。参加船は6艇。その内2艇は地元の工業高校の生徒さんが作った船です。造船の町「今治」を担っていく若い人たちの将来に期待したいです。

いよいよスタートです。

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 これはサーフボート型。スピード感のある船で、優勝しました。

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 カヌー型。こちらはキヨタの高校の同級生の船。第2レースではスタートダッシュ良く独走かと思われたのですが、折り返し付近でトラブル発生。完走は果たしました。

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 船体の両脇に来島海峡大橋を模したチェーンの飾りのある船。
 残念ながら、途中でマシントラブルが発生しリタイアとなってしまいました。

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 こちらは段ボール製。細かなところまで手の込んだ船でした。

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 来年は、どんな自作船が参加するのでしょうか。今から楽しみです。



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 努力が必ず報われるほど世の中甘くはないけれど、努力をしなければ何も始まらない。そして方向違いの努力は時として水泡に帰す。

 海上自転車競走の参加を決めてから、2か月後の本番に備えてどのような練習をすれば良いか、考えてみました。とは言え海上自転車に実際に乗ったことはないので、昨年の大会の映像や画像を見て、その乗り心地を想像した範囲での練習計画しか立てられません。その計画を立てるに当たり気になる点が幾つかありました。

 先ず、海上を走ることで受ける水の抵抗。お城の堀での開催ですから、波の影響はないでしょうが、陸上を走る時の路面の抵抗より、水の抵抗の方が大きいのではないか、と思いました。子どもでも乗れるようなので、10何パーセントもあるような勾配を登るほどはないのでしょうが、なかなか実感できません。負荷を大きめにした練習の方が良いのかどうか。
 
 次に気になったのは、自転車の大きさ。体の大きい私には少し小さいのではないかな。練習ではサドルを下げるなどして、いろいろなポジションで練習しなければならないでしょう。

そして、距離は600mであること。昨年は800mで優勝タイムは3分30秒弱。それから換算しますと今年は3分弱での勝負になるでしょう。

そこで取り入れたのは無酸素運動に近いスプリント型のトレーニング。3分+7分のインターバルを試してみました。3分間で無酸素状態になるまで追い込み、7分間で回復させることを週に2~3回、1回につき3~5セットを繰り返しました。負荷は重めと軽めを交互にしました。トライアスロンでは90回転くらいで練習していますが、60回転位しかできない重さと、130回転まで上げる軽さで3分間追い込みました。それを2か月間、自分としてはできる限りでの練習を続けてきました。水抵抗の重くても、また軽くても、どちらにも対応できるようにと考えた練習でした。

そして迎えた大会前日。試走で初めて海上自転車に乗った時、この2か月の間、全く方向違いに練習をしていたことが分かりました。ペダルを力強く踏み込めば踏み込むほど、そして回転数を上げれば上げるほどプロペラ(スクリュー)が空回りし推進力を生まず水面に泡を立てるだけ。パワーもスピードも全く役に立ちそうにありません。文字通り、2か月の努力は水泡に帰しました。せめて、明日は今日の試走を活かして、優しく穏やかにそして一定のペースでペダルを漕いでみよう。

明けて当日。2016年海上自転車競走には、チーム戦、個人の部、自作船の部合わせて11から72歳までの206人が参加しました。市内だけでなく、東北、さらには海外からの参加者もいました。
個人の部は、各組4~5人ずつ、計17組でのタイムレースです。3位以内の入賞を目指すなら、各組の中で1位にならなければ望みは薄くなります。私は11組目。試走の反省を活かし、必要以上の力を入れず、淡々とペダルを回す。それだけを意識しスタートしました。
コースは『L』字型。Lの右下の部分をスタートし、200m程直進し右折します。100m程ス進んだ後、Lの上の部分でUターンして戻って来ます。最初の右折までに先頭に立っていなければ前を塞がれてしまうでしょう。そしてUターンの所まで逃げ切らなければターンの時に外側から抑え込まれてしまうでしょう。ですから何としても、最初に抜け出して右折までに先頭に立っていなければ勝ち目はありません。

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ところがスタートしてから100m程で、私の外側(左側)のコースからスタートした人に1m弱先行されてしまいました。これは最悪の状況。このままでは右折のコーナーで左から回り込まれて私は抑え込まれてしまいます。しかし、そのままの間隔で右折コーナーに差し掛かってしまいました。そして危惧した通りコーナーで前を塞がれてしまい失速。そうなるとUターンまでに追いついておかなければ負けは確定。是が非でも追いつきたいのですが二人の速度はあまり変わらないので、離されることもなく追いつくこともできません。

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互いのフロートの前部を接触させながら(他の種目なら鍔迫り合い、若しくは踵を接する)Uターンの地点に到達してしまいました。そして危惧した通り、外側から回り込まれた相手に頭を完全に抑え込まれターンを終えたところで万事休す。そのまま、この組2位でレース終了。今回の失敗を次回に、とも思いますが、プロペラの小さな海上自転車を乗りこなせるイメージは湧きません。

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                      (「自作船の部の観戦」に続く)



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 海上自転車。それは私が想像もしていなかったほどのデリケートな乗り物でした。そして、密かに優勝賞金3万円獲得を目指して、僅か2か月とは言え続けてきたトレーニングが全く役に立たないものだったことを、レースを終えて思い知らされました。

7月31日、愛媛県今治市で開催された『海上自転車競走』。昨年、第1回大会が開催されたのは知っていましたが、日程が合わず参加できませんでした。大会の委員の一人が私の高校の同級生で、3月に会った時に今年も開かれると知らされたのですが、エントリー開始時ギリギリまで迷っていました。600mのレースのために横浜から帰郷するのもなんだかな、と言う気もしないわけではありませんでしたが、一度、海上自転車に乗ってみたいなぁ、と言う思いもありました。悩んだ結果、何とか休みも取れたのでエントリーしてみました。まぁ、出るからには、そして競争と名のつく限りには、やはり好成績を収めたい。エントリーしてから当日までの2か月。海上自転車には乗ったことがなく、その乗り心地やスピード感、安定性などは昨年の模様が写された画像や映像で想像するしかありませんでした。一番の関心事は、水の抵抗。海上(水上)を漕いで走るのですから、陸上の路面や風の抵抗より大きいのではないだろうか。一方で、子どもも乗れるようなので、陸上で強烈な坂を上る程の負荷でもないだろう、とも想像していました。そしてそんな想像の下で幾つかのトレーニングを組み合わせ、自分としては万全な態勢で大会前日を迎えた、つもりでした。そんな、私の想像を越えた海上自転車とは。そしてその競走大会が今治で開かれるようになった訳とは。

 愛媛県今治市は、タオルの他に造船業、そして近年はしまなみ海道を中心とした自転車の町として名を広めつつあります。さらに今治城の内堀は海水を引き込んでできている全国でも数少ない海城でもあります。その今治の特色を活かし、造船と自転車を組み合わせて海水の堀の上を走ろう。そのコンセプトのもとに企画されたイベントです。

 今治城の内堀。

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 内堀から海に通じる水路。

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 引き潮の時は堀から海へ、満ち潮の時は海から堀へと海水が流れます。

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 水路の先は今治港へ。

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 そして海上自転車とはどのような乗り物か。大会前日に撮影させていただいた自転車の組み立て工程です。

 先ず、自転車を逆立ちさせます。車輪は付いていません。ペダルには短いチェーンが取り付けられています。ペダルを漕ぐとチェーンで繋がっているギアが縦方向に回ります。その回転が縦のギアに接続された横回転のギアに伝わります。その横回転するギアの先に筒があり、そこにプロペラが接続されます。こうしてペダルを漕ぐことで前後への推進力が生まれる仕組みです。

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 もちろん、これだけでは自転車は海には浮かびません。通常、車輪が取り付けられる部分に長さ1m程の棒が前後に取り付けられます。この時、方向舵とプロペラが取り付けられます。

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 最後に受け皿にフロートを付け完成。海に浮かべて快適な海上サイクリングが楽しめます。

 その棒の先にフロートを取り付ける湾曲したスコップのような受け皿を取り付けます。

 そして完成した海上自転車。大会前日に、生まれて初めて乗ってみました。その結果は…。
                            (続く)

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