『海上自転車競走』(愛媛県今治市)

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 2,017年の夏、横浜~今治3週末連続往復の第2周目は、今治城の内堀で行われた「海上自転車競走」への参加でした。

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 お城のお堀で行われるのに何故か「海上」。それは舞台となる今治城は築城の名手、藤堂高虎により築かれた海城で、内堀は瀬戸内海と直接繋がり海水で満たされているからです。その内堀の海水面を走る自転車競走大会も今年で3回目を迎えました。造船と自転車の街、今治にはうってつけのイベントです。

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 大会には個人戦、チーム戦(1チーム5人のリレー形式)、そして自作船の三つの部門があります。個人戦とチーム戦は大会側が用意した自転車で、そして自作船の部は参加者自らが規定の範囲内で作成した自転車を持ち込んでの競争です。全部門を合わせ小学生から70歳代の方まで凡そ160人が参加し、暑い夏の日差しと海水面からの照り返しを受け、真剣にそして楽しい一日を過ごしました。

 個人戦とチーム戦で用いられる大会側が用意する自転車は、二つのフロートの上に車輪のない自転車を固定させたものです。ペダルを漕ぐとチェーンで繋がれ水面下にあるプロペラが回転する仕組みです。プロペラは直径50cmほどしかなく、水面近くにありますので、力を入れたり回転数を上げてペダルを漕ぐと空回りしてしまい推進力を得られません。程よい力加減でクルクル回すのがポイントのようです。私たちは2年連続での参加。初体験だった昨年は狙っていた入賞に届かず、今年こそは、との思いでの参加でした。

 コースは今治城の大手門に繋がる坂道下からスタートし、L字型に設けられたコースを往復する600mです。脚力もさることながら90度のコーナーと折り返しの位置取りも重要な勝負の分かれ目になります。

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 個人戦は各組5人ずつ、十数組に分かれてのタイムレースです。スタート前の抽選の結果、私たちは同じ組でキヨタが1コース、ヨーコは3コースでの出走となりました。思わぬ形での夫婦対決となりましたが、勝ち抜き戦ではないのでお互いに好タイムを出せば良いのです。健闘を誓い合ってのスタートとなりました。

 スタート時、キヨタは昨年の反省から少し力を抜いて漕ぎ始めました。しかしこれが失敗。直ぐに他の自転車に先を越されてしまいました。海上自転車の漕ぎ方は奥が深いようです。一方、ヨーコは両隣の自転車に挟まれ接触し思うように進めていないように見えました。スタートの遅れを取り戻したいキヨタでしたが、目前を先行する自転車のプロペラが立てる泡の後ろに嵌ってしまい推進力が逃げてしまいました。それでも何とか差を広げられることなく折り返しに差し掛かりました。ヨーコは相変わらず思うようなコースを取れず苦労しているようです。
 キヨタは折り返してもうひと踏ん張りしようと思ったところ、突然チェーンが外れ海上に漂うことになってしまいました。ここで見せ場を作るとすれば、堀に飛び込んで泳いで自転車を押すことでしょうが、それにしては自転車が重そうです。しかも折り返し地点はメイン会場からはお城の石垣に隠れて見えないので、誰も見ていない所ではあまり効果的なパフォーマンスでもなさそうです。多分、ゴール直前ならそうしていたでしょう。暫しどうするか迷った末、自転車を降りフロートに捕まってチェーンを戻し再スタートすることができました。
 ただ、マシントラブルが原因だったため最後の組の後に再レースをさせてもらうことができました。結果は芳しくありませんでしたが、2回走ることができたのは幸いだったかも知れません。

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 自作船の部は、参加者が工夫を凝らした自転車を持ち込んで、タイムだけでなく見栄えも合わせて競い合いました。中には途中で進まなくなったり、海上分解してしまう自転車もあり、それはそれでこの大会の見どころではあるでしょう。優勝は地元の造船会社。日ごろの技術が生かされた成果ですね。チーム戦には本格的な自転車チームも参加し団結した力を見せていました。

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こちらは自走不能となり、曳航されている自転車です。
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 これからも、今治を代表する楽しいイベントとして定着し広がって行って欲しいものです。


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海上自転車競走(その3) 自作船の部

 今年の海上自転車には、自作船の部が新設されました。参加者自身が手作りの自転車船を造り、速さとアイデアを競うものです。第1レースと第2レースの合計で競われます。参加船は6艇。その内2艇は地元の工業高校の生徒さんが作った船です。造船の町「今治」を担っていく若い人たちの将来に期待したいです。

いよいよスタートです。

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 これはサーフボート型。スピード感のある船で、優勝しました。

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 カヌー型。こちらはキヨタの高校の同級生の船。第2レースではスタートダッシュ良く独走かと思われたのですが、折り返し付近でトラブル発生。完走は果たしました。

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 船体の両脇に来島海峡大橋を模したチェーンの飾りのある船。
 残念ながら、途中でマシントラブルが発生しリタイアとなってしまいました。

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 こちらは段ボール製。細かなところまで手の込んだ船でした。

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 来年は、どんな自作船が参加するのでしょうか。今から楽しみです。



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海上自転車競走(今治市)その2 無駄な努力

 努力が必ず報われるほど世の中甘くはないけれど、努力をしなければ何も始まらない。そして方向違いの努力は時として水泡に帰す。

 海上自転車競走の参加を決めてから、2か月後の本番に備えてどのような練習をすれば良いか、考えてみました。とは言え海上自転車に実際に乗ったことはないので、昨年の大会の映像や画像を見て、その乗り心地を想像した範囲での練習計画しか立てられません。その計画を立てるに当たり気になる点が幾つかありました。

 先ず、海上を走ることで受ける水の抵抗。お城の堀での開催ですから、波の影響はないでしょうが、陸上を走る時の路面の抵抗より、水の抵抗の方が大きいのではないか、と思いました。子どもでも乗れるようなので、10何パーセントもあるような勾配を登るほどはないのでしょうが、なかなか実感できません。負荷を大きめにした練習の方が良いのかどうか。
 
 次に気になったのは、自転車の大きさ。体の大きい私には少し小さいのではないかな。練習ではサドルを下げるなどして、いろいろなポジションで練習しなければならないでしょう。

そして、距離は600mであること。昨年は800mで優勝タイムは3分30秒弱。それから換算しますと今年は3分弱での勝負になるでしょう。

そこで取り入れたのは無酸素運動に近いスプリント型のトレーニング。3分+7分のインターバルを試してみました。3分間で無酸素状態になるまで追い込み、7分間で回復させることを週に2~3回、1回につき3~5セットを繰り返しました。負荷は重めと軽めを交互にしました。トライアスロンでは90回転くらいで練習していますが、60回転位しかできない重さと、130回転まで上げる軽さで3分間追い込みました。それを2か月間、自分としてはできる限りでの練習を続けてきました。水抵抗の重くても、また軽くても、どちらにも対応できるようにと考えた練習でした。

そして迎えた大会前日。試走で初めて海上自転車に乗った時、この2か月の間、全く方向違いに練習をしていたことが分かりました。ペダルを力強く踏み込めば踏み込むほど、そして回転数を上げれば上げるほどプロペラ(スクリュー)が空回りし推進力を生まず水面に泡を立てるだけ。パワーもスピードも全く役に立ちそうにありません。文字通り、2か月の努力は水泡に帰しました。せめて、明日は今日の試走を活かして、優しく穏やかにそして一定のペースでペダルを漕いでみよう。

明けて当日。2016年海上自転車競走には、チーム戦、個人の部、自作船の部合わせて11から72歳までの206人が参加しました。市内だけでなく、東北、さらには海外からの参加者もいました。
個人の部は、各組4~5人ずつ、計17組でのタイムレースです。3位以内の入賞を目指すなら、各組の中で1位にならなければ望みは薄くなります。私は11組目。試走の反省を活かし、必要以上の力を入れず、淡々とペダルを回す。それだけを意識しスタートしました。
コースは『L』字型。Lの右下の部分をスタートし、200m程直進し右折します。100m程ス進んだ後、Lの上の部分でUターンして戻って来ます。最初の右折までに先頭に立っていなければ前を塞がれてしまうでしょう。そしてUターンの所まで逃げ切らなければターンの時に外側から抑え込まれてしまうでしょう。ですから何としても、最初に抜け出して右折までに先頭に立っていなければ勝ち目はありません。

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ところがスタートしてから100m程で、私の外側(左側)のコースからスタートした人に1m弱先行されてしまいました。これは最悪の状況。このままでは右折のコーナーで左から回り込まれて私は抑え込まれてしまいます。しかし、そのままの間隔で右折コーナーに差し掛かってしまいました。そして危惧した通りコーナーで前を塞がれてしまい失速。そうなるとUターンまでに追いついておかなければ負けは確定。是が非でも追いつきたいのですが二人の速度はあまり変わらないので、離されることもなく追いつくこともできません。

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互いのフロートの前部を接触させながら(他の種目なら鍔迫り合い、若しくは踵を接する)Uターンの地点に到達してしまいました。そして危惧した通り、外側から回り込まれた相手に頭を完全に抑え込まれターンを終えたところで万事休す。そのまま、この組2位でレース終了。今回の失敗を次回に、とも思いますが、プロペラの小さな海上自転車を乗りこなせるイメージは湧きません。

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                      (「自作船の部の観戦」に続く)



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海上自転車競走(今治市)

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 海上自転車。それは私が想像もしていなかったほどのデリケートな乗り物でした。そして、密かに優勝賞金3万円獲得を目指して、僅か2か月とは言え続けてきたトレーニングが全く役に立たないものだったことを、レースを終えて思い知らされました。

7月31日、愛媛県今治市で開催された『海上自転車競走』。昨年、第1回大会が開催されたのは知っていましたが、日程が合わず参加できませんでした。大会の委員の一人が私の高校の同級生で、3月に会った時に今年も開かれると知らされたのですが、エントリー開始時ギリギリまで迷っていました。600mのレースのために横浜から帰郷するのもなんだかな、と言う気もしないわけではありませんでしたが、一度、海上自転車に乗ってみたいなぁ、と言う思いもありました。悩んだ結果、何とか休みも取れたのでエントリーしてみました。まぁ、出るからには、そして競争と名のつく限りには、やはり好成績を収めたい。エントリーしてから当日までの2か月。海上自転車には乗ったことがなく、その乗り心地やスピード感、安定性などは昨年の模様が写された画像や映像で想像するしかありませんでした。一番の関心事は、水の抵抗。海上(水上)を漕いで走るのですから、陸上の路面や風の抵抗より大きいのではないだろうか。一方で、子どもも乗れるようなので、陸上で強烈な坂を上る程の負荷でもないだろう、とも想像していました。そしてそんな想像の下で幾つかのトレーニングを組み合わせ、自分としては万全な態勢で大会前日を迎えた、つもりでした。そんな、私の想像を越えた海上自転車とは。そしてその競走大会が今治で開かれるようになった訳とは。

 愛媛県今治市は、タオルの他に造船業、そして近年はしまなみ海道を中心とした自転車の町として名を広めつつあります。さらに今治城の内堀は海水を引き込んでできている全国でも数少ない海城でもあります。その今治の特色を活かし、造船と自転車を組み合わせて海水の堀の上を走ろう。そのコンセプトのもとに企画されたイベントです。

 今治城の内堀。

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 内堀から海に通じる水路。

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 引き潮の時は堀から海へ、満ち潮の時は海から堀へと海水が流れます。

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 水路の先は今治港へ。

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 そして海上自転車とはどのような乗り物か。大会前日に撮影させていただいた自転車の組み立て工程です。

 先ず、自転車を逆立ちさせます。車輪は付いていません。ペダルには短いチェーンが取り付けられています。ペダルを漕ぐとチェーンで繋がっているギアが縦方向に回ります。その回転が縦のギアに接続された横回転のギアに伝わります。その横回転するギアの先に筒があり、そこにプロペラが接続されます。こうしてペダルを漕ぐことで前後への推進力が生まれる仕組みです。

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 もちろん、これだけでは自転車は海には浮かびません。通常、車輪が取り付けられる部分に長さ1m程の棒が前後に取り付けられます。この時、方向舵とプロペラが取り付けられます。

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 最後に受け皿にフロートを付け完成。海に浮かべて快適な海上サイクリングが楽しめます。

 その棒の先にフロートを取り付ける湾曲したスコップのような受け皿を取り付けます。

 そして完成した海上自転車。大会前日に、生まれて初めて乗ってみました。その結果は…。
                            (続く)

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未明の鶴見から爽快の大手町へ自転車徘徊(独り占め箱根駅伝伴走)

 神奈川県から東京都へ。多摩川を渡るランナーは右手から差し昇る朝日を浴びて走り続ける。前日の夕方4時に箱根の芦ノ湖をスタートして凡そ90㎞、既に13時間余りを走り続けている。それでもゴールの大手町まではまだ20㎞。

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 エース栗原さんが企画した【独り占め箱根駅伝】。昨年の大手町から芦ノ湖までの往路に続き、今年は逆コースの復路。私は2年続けて深夜の鶴見界隈徘徊応援。昨年は鶴見中継所で応援しただけでした。今年は深夜3時半過ぎに家を抜け出し、自転車でランナーの8番目の休憩所のある鶴見生麦へ向かった。そこで合流して多摩川まで10㎞程を自転車で伴走できればいいかな、と思っていた。

 生麦に着くと、既にサポートカーが到着しており、ランナーを迎える準備は整っていた。そして予定時刻の3時50分、10人近くのランナーが到着。スタートしてから84.4㎞。夜を徹して走って来た疲れも見えるが、漆黒の闇から東の空が僅かに白み始めている。後25㎞。ゴール予定は8時。20分の休憩後、ランナーは北へ向かって走り始めた。そして日の出とともに多摩川大橋への上りを駆け上がって来た。

 私は多摩川で暫し迷った。予定通りここでお別れし帰宅するか。一方で、ランナーの熱気にも押されゴールまで付いて行ってみたい気も大きくなっている。そして、多摩川を渡るランナーに付いて自転車で走ることを決めた。

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 最後の休憩所は品川の少し南。ゴールまで後9㎞。ここを6時40分にスタート。新たな参加者も増え、総勢30人程で都心部へ入って行った。信号待ちの時間も増えてくる。それでも、品川駅前、増上寺前、左に東京タワーを見あげながら日比谷公園脇を通過し、一歩一歩ゴールへ近づいて行った。

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 大手町でゴールするランナーの後ろ姿を見て、次の機会があれば自転車で全コースを伴走してみたいな。自力で走る?それは考えられないmajide。

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Author:kiyo & yoko
努力は必ず報われるとは限りません。しかし、努力をしないと何も始まりません。いくつになっても努力を続けステップアップしていたいと思っています。

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