男子、志を立て郷関を出ず。

 私にこれ程の志はありませんでしたが、毎年4月になると四国を出て来た頃を思い出します。
 
 朝日新聞の毎週金曜日夕刊に、『ナカニシ先生の万葉子ども塾』という欄があります。万葉学者の中西進氏が、子供向け(中学生から大学生対象かな?)に万葉集の中から一首ずつ紹介されています。今週(4月15日付け)は次の一首でした。

 『うち日さす 宮に行く児を まがなしみ 留むれば苦し やればすべなし』

 中西氏による解説は、
 「宮仕えに決まった子が、かわいくて仕方がない。だからといって留めれば不本意だし、宮仕えにやるとどうしようもないほど悲しいし…」
 更にコラムとして「こどものみなさんは、両親の気持ちを考えたことがありますか。この歌は、まさに、こどもに対する親の気持ちを歌ったものです。(中略)親はこどもをいつまでも手元においておきたいものです。しかしあえて遠ざけるのが本当の愛です。自分の気持ちを捨てて子の幸福を考えます。とくに母親はつらいでしょう。だから母親の愛こそ最高の愛だといった人に、ドイツの社会心理学者、E.フロムがいます。(後略)」と続きます。

 私はあの頃、時間は永遠にあると思っていました。自分もさることながら、両親も何時までも若いものだと思っていました。両親の気持ちを考えることなど及びもつきませんでした。大学を卒業する時、四国に帰る選択もありました。が、結局、今の道を選びました。この年齢になってしまえば、何らの才能もない人間に帰る所はありません。良いも悪いも、時間を戻すことは出来ないのですから、この道を歩き続けるしかありません。

 タイトルの続きは、『学もし成らずんば、死すとも帰らず』。確かに、これでは一生帰れる訳ないよなぁ。ただ、人生至る所に青山あり、とも。 

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 15日:オフ。
 16日:ラン10km、スイム2,000m。 

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努力は必ず報われるとは限りません。しかし、努力をしないと何も始まりません。いくつになっても努力を続けステップアップしていたいと思っています。

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