2011.08.16 逆転負け
 甲子園も日程が進み、一試合ごとに一つのチームの今年の夏が終わって行きます。その中でも、最終回に逆転され、そのまま負けてしまったチームも何校かあります。勝ちを意識してしまうからなのでしょうか。強豪校といわれるチームでも、そのような試合が目立ちます。最終回での逆転負けというのは、特に3年生にとっては辛いでしょう。

 種目は違いますが、私も高校3年生の夏に、逆転負けを喫したことがあります。季節も丁度同じ、お盆の頃に行われた国体の県予選。私は陸上競技400mにエントリーしていました。疲労のピークで迎えた2週間前にインターハイが終わり、その疲れが上手く抜けきった頃で、おそらくそれまで出たレースの中では体調、意欲ともにベストだったと思います。インターハイで結果を出せなかった分、国体でもう一度、走りたいという気持ちは強かったです。ライバルは一人。彼とはインターハイの県予選、四国予選、全国大会を通じ、ずっと戦っていました。

 当日は台風による豪雨。当時、愛媛県内には全天候用の競技場はなく、土のグランドはぬかるみ状態でした。その中での決勝レース。私は3コース、彼は一つ外側のコース順でした。

 スタートから300m辺りまで、どのように走っていたのか、記憶がありません。ただ、今でもフラッシュバックのように甦るのは、最後の直線に入る手前で、アウトコースを走っていたライバルを、私は自分の肩越し斜め後に見えたこと、そしてその直後、私はぬかるみに足を捕られ失速したことです。陸上を経験された方やテレビで良く見られる方はお分かりになると思いますが、200mや400mのようにセパレートコースで行われる競技で、ホームストレッチに入る手前でアウトコースのランナーが斜め後に見えるというのは、特に、最後のスプリントに自信のあるランナーにとっては、かなり勝利に近い状態にあります。

 一瞬の油断だったのかも知れません。野球でもしかり。試合の流れというのか、一度失った勢いは、実力以上の差をもたらします。私は最後の80mをどのように走ったのか、ライバルの背中がどのように見えていたのか、全く覚えていません。終わった後もそれほどの悔しさは感じた記憶がありません。それは、おそらく高校生の時には、まだ先がある、機会はまた巡ってくるという甘い気持ちがあったためでしょう。
 
 結局、そのような機会が再び巡ってくることないまま年齢を重ねるにつれ、悔しさが増してきているように思います。いつまでも将来に向けた時間がある訳ではないことを、今さらながら感じています。
 
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