「話し方教室」はありますが、「聞き方教室」というのは聞いたことがありません。「論理的に話したい。」という言葉はよく聞きますが、「相手の話を上手に聞きたい。」という言葉は、それほど多くは聞きません。どちらかと言えば、聞き方より、話し方の方が重要に思われていたようです。

 ところが最近は、「聞く力」の大切さも広く唱えられるようになっているようです。そして、聞く力には、二つの力があるようです。一つは自分自身を高める力、もう一つは相手を育てる力、です。

 相手を育てる力としての聞く力は、ビジネスの世界でも広く言われています。とくに管理職層でです。とかく、相手(特に、部下や後輩)を育てる場合、経験や知識が豊富で自身に自信を持っている人ほど、何かと教えたがり、自身の考えを押し付けたりしがちです。確かに、先輩としての様々な経験は、いわば宝の山です。困っている人、悩んでいる人、失敗した人…、に対して、その経験を活かして相手に即座に回答を出したりアドバイスをしたくなりがちです。中には自身の伝えたいことを一方的に話し続ける人もいます。それが全く意味がない、とは思いません。
 ただ、先ず、相手がどこで困っているのか、何に悩んでいるのか、どうして失敗したのか、相手の話を十分に聞いてあげることが先決と思います。相手の話を聞く、即ち相手に十分話をさせることで、相手の真意や実情をを掴み、相手の気持ちを整理させ、そこから前向きな思考に向け導く支援をすることが求められると思います。相手の言っていることを、言い訳だとか、所詮その程度のことだろう、などという自身の先入観や決めつけで判断したり、話を遮ることは避けるべきでしょう。
 相手の評価をしたり、指導をしたりする前に、先ず相手の話を最後まで聞いてあげることが大切だと思います。

 もう一つの「聞く力」が持つ力。2011年11月29日付の朝日新聞朝刊21面の「サッカーウオッチ 育ての極意」の欄で乾 真寛 福岡大学サッカー部監督の話が載っていました。その中で「聞く力。傾聴力は高校まで無名でも大学から輝く遅咲きの逸材が共通に備えている要素だ。」とのコメントがありました。また「自分に何が必要かを判断でき、他人の助言を素直に聞き入れる心が成長には最も大切だ。」とも書かれていました。

 人の話を十分聞いてあげる。人の話を十分聞く。共に私には難しいことですが、いくつになっても、どのような状況でも、心がけ続けていかなければ、と思います。

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