ブログのタイトルに人物を並べる時は、だいたい、書くことに困った時です。

 今回は、青木と谷口。1979年、都内の大学に通う二人は、同棲生活をしていました。青木の夢は、翌年開かれる予定のモスクワオリンピックで、男子競泳1500mの日本代表になること。そして金メダルを取ること。谷口はそんな青木に対し、ひたすら尽くすだけ。そして青木は甘えるだけ。それでも、谷口は青木の金メダルを持ち帰ることだけを願っていました。ところが、実は青木には、他に金メダルを渡してあげたい人がいました。高校の恩師の石丸です。石丸もまた、青木を愛していたのです。

 ところが、青木は金メダルどころか、オリンピック日本代表にすらなれませんでした。石丸は谷口を責めました。「ろくなものを食わせてあげなかったんでしょう。」と。そして谷口に「青木を譲って。私の愛の力でで青木をロスアンゼルスオリンピックに連れて行くから。」と迫りました。ところが、谷口に「愛で生活できると思ってんの。」と言い放たれ、去っていきました。

 そして谷口は青木を愛したことを誇りにしたまま、青木はロス五輪の金メダルを谷口の首にかけてやることを誓って別れました。

 その後、ロス五輪にも出られないまま年を過ごし、うらぶれ50歳を過ぎた青木は東京の裏町で、男の人の気の引き方も、口紅の引き方も知らない『少年』に、語りかけていました。どんな時代になっても、いつも心には太陽を持って生きていかなくちゃね、と。

 勿論、実話ではありません。今年亡くなられた、つかこうへいさんの「いつも心に太陽を」という作品のあらすじです。

 つかさんからは、綺麗事や建前だけが人生ではないこと、を知ったような気がします。勿論、それに対し賛否はあるとは思います。それでも、人間(自分自身)の醜いところや惨めなところを認めることから、初めて生きていく資格が得られるような気はします。

 因みに登場人物の、青木と谷口のフルネームは、青木シゲルと谷口鉄二。そして石丸先生も。皆、男です。

 つかさんは何人かの役者さんを育てられました。風間杜夫、平田満、石丸謙二郎。この三人が演じる「いつも心に太陽を」という芝居を見てみたかったです。
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