球春、その2

 選抜大会も決勝戦を残すのみとなった。準々決勝1日目で、公立高校で唯一勝ち残っていた四国代表の鳴門高校が破れ、応援したいところもなくなっていた。
 そんな中、他山の石となるシーンがあった。全国大会でも何度か優勝している強豪校。1点ビハインドの1アウト、1,3塁の場面でスクイズ成功。3塁ンランナーは滑り込むこともなく楽々ホームイン。と思いきや、守備側のチームより、サードランナーがホームベースを空過(ベースを踏まなかった)とのアピールがあり、主審もそれを認めランナーはアウト。得点が入らなかった。攻撃側の監督自ら抗議するも、判定は覆らなかった。
 ベースを踏むときは確実に踏む。それくらいのことは野球をしていれば教わらなくても普通にできて当然。それが出来なかった。守備側の捕手がベースをブロックしていた訳でもなかったにも拘わらず。この強豪校にすれば、捕手のブロックを避けるスライディングの練習はイヤと言うほどしていたかもしれない。ところが、ごく当たり前のベースをしっかり踏む、ということができなかった。そんな練習は、甲子園に縁のないチームですらやっている。むしろ練習としてするには余りにも基本過ぎる。そんなことが大事な場面でできなかった。
 一方で、守備側の捕手はランナーがベースを踏むかどうかしっかりと見届けていた。これも基本。
 
 これは野球を始めスポーツに限らず仕事でも気をつけなければならない。大きなミスは、えてしてこの程度のところから生まれる。つまらないことで後悔をしないためにも、基本は大切。

 さらに、この場面が印象に残ってしまったのにはもう一つ理由がある。たまたま、この試合の前日に書店でこの試合の当事者となった強豪校の監督が書いた本が並べられていて、興味が湧いたため購入して読んだ。その中に今回の場面を事前に暗示するようなことが書かれていたのだ。
 「野球には、スポーツでありながらスポーツだけに終わらない何かがある。卓球もサッカーも、バスケットボールも、バレーボールもテニスも、およそボールを使う競技の得点のすべてが、ボールによるものだが、野球は「人間」が生還して初めて得点が認められる。そして、その得点を阻むのも「人間」なのだ。」
 この場面、スクイズバントが見事に成功し、サードランナーは難なくホームベースに帰って来た。捕手を避けてスライディングをする必要もなく、ただ当たり前にホームベースをしっかり踏む。そして同点になる、はずだった。しかし、その大切な得点を阻んだのは、そのランナー自身の些細なミスだった。人間が生還して得点になるはずが、その得点を阻んだのがその人間自身だった。しかもその人間は、「何かがある」と書いた監督が鍛えに鍛えたチームの選手だった。

 因みにこのシーン、翌日のインターネットなど一部で誤審と言われた。ある方向から写した写真からはスパイクの一部がベースに乗っているように見えた。ただ、写真は撮影する方向によって、そのように見える時もある。捕手と主審の二人が目視した結果の判断には間違いはないだろう。しかも残念なことに、その監督はルールを忘れ、監督自身が審判に抗議をしてしまった。監督もまた人間だった。



 今日の晩御飯:プリプリ海老のパエリア
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努力は必ず報われるとは限りません。しかし、努力をしないと何も始まりません。いくつになっても努力を続けステップアップしていたいと思っています。

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