具体的に何をすべき

 社会人向けの通信教育の添削をしていて、いくつかの講座を担当しています。この通信教育は○×式の解答を求める設問だけでなく、記述式での回答を求める設問も多くあります。結構、採点には苦労します。○×ならそれこそ正解・不正解の判断も明白ですが、記述式となりますと多少、主観の入る余地もあり同じような回答に対しても採点が僅かながらも異なる時があります。他の設問に対する解答も含め全体の回答の流れの中で判断しているので適切かどうかを判断しているのが主な理由です。それが解答と回答の違いのように感じています。

 それはさておき、その記述式の設問には、現状での職務上の課題とその克服に向けてどのように取り組むかと言う回答を求めるものがいくつかあります。講座の内容は新入社員から管理職まで、個人に関することから組織全体にわたることまで、幅広くあり、皆さんから回答を寄せられます。そんな多くの方々の回答の中で、共通していつも気になっている傾向があります。

 設問の中で、職務上での現在の問題点や課題を挙げ、その改善や克服に向けどうすべきか、という解答を求めるものがあります。それに対し、ここが問題で、解決に向けて、ああしたい、こうすべきだ、とそれぞれの回答が寄せられます。皆さん、熱心に回答してこられるのですが、その殆どの解決策が抽象的はレベルで終わってしまっています。方向性としては極めて適切なことを回答しておられるのですが、残念ながらその解決策を実行するためにどうするか、と言う具体策まで書かれていません。

 「具体的、計測可能、達成可能、適切、期限付き」。これは問題点を解決し、ステップアップしていくための視点として重要なことと言われています。裏を返せば、抽象的で、計測不能。達成できるかどうか分からず、必ずしも適切とは限らない。そしていつ実現できるか分からない。こんなお題目を唱えても、問題は解決しないということです。因みにこの5項目はビジネスだけに限らず、私生活の向上策やスポーツトレーニングにも当てはまることです。

 ところが回答の多くは、抽象的で、達成できるかどうか分からないことが書かれれています。良く見かけるのは、「論理的思考力を身につけたい」、「周りから信頼されるようになりたい」、「冷静に対応できるようになりたい」等。ただそのために、具体的に何をすべきかまで書かれていません。添削採点者としては、そのような回答に対して、「何を、いつまでに、どのような方法で実践するかを表してください。」とコメントしています。時には机上論的な回答に対して「一般論や理想論でなく、あなたが本当に実現できることを書いてください。」とコメントすることもあります。


 16日に向けて、街頭やマスメディアから随分、威勢のいい言葉ばかりが聞こえてきます。どれもこれも、問題解決に向けての取り組み方に対する反面教師としては最適な言葉ばかりです。

にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 今治情報へ
にほんブログ村

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kiyo & yoko

Author:kiyo & yoko
努力は必ず報われるとは限りません。しかし、努力をしないと何も始まりません。いくつになっても努力を続けステップアップしていたいと思っています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR