1605282.jpg


「なんで、あなたたちはここにいるの?」。スイム1.5㎞も残り300mを切った辺り。キヨタはスイムフィニッシュまでの最後のブイを回った直後に目の前で10人程の集団が泳いでいるのに気付いた。ブイの付近ではしばしば渋滞が起こるので手前で前方確認し支障はないと思ったのだが、まさか回った後に渋滞しているとは思わなかった。気づいた時は既に遅く避ける間もなく追いついてしまい、そのまま集団の中に入ってしまった。キヨタより先にスタートしたグループの中でも遅い人たちの集団だったようだ。平泳ぎの人あり、立ち泳ぎの人あり。暫くの間、抜け出すことができず時間をロスしてしまった。ここまでは気持ち良く泳いでこられたのに。


 「春先から初夏にかけて、海水温は気温の1か月遅れで上がってくる」。地域や地形によって異なるのだろうが、概ねの目安として桜の咲く頃になるとその言葉を思い出す。そして気象情報で伊豆七島の気温が気になり始める。毎年、この頃の伊豆七島の気温は10度台半ば。それから5月の連休の頃には20度近くになる。だから5月第4週に行われる伊豆七島の一つ新島で開催されるトライアスロン大会の時には海水温も20度前後になる。大会当日の海水温が18度以上ならスイムの時にウエットスーツ(WS)を着る必要がないので気象情報を気にしている。
 最近のトライアスロン大会の殆どは、スイムの時にはWSを着用しなければならない。しかし新島大会は数少ないWS着用義務のない大会。私たちはWSを着なくて済むなら着たくはない。「そもそもトライアスロンは自然を相手に…。」と振りかぶるつもりはないが、折角、海で泳ぐのにWSを着るのは勿体ないと思う。特に新島のようにきれいな海では。昨年は海水温17度では流石にWSを着たが、今年は2か月前からの気象情報と大会一週間前からの天気予報では20度を越えそう。楽しみだ。

1605281.jpg

1605284.jpg


そして迎えた大会当日。大会事務局が発表した海水温は20.8度。天気は快晴。試泳でも全く問題なし。WSなしでスタートを待つ。参加者は420人程。WSなしは男子ではキヨタの他に1人、女性はヨーコだけのようだった。スイムは全体を5つのグループに分け、それぞれ2分ごとにスタート。キヨタは4グループ、ヨーコは5グループ。キヨタの目標は25分。2分後スタートのヨーコは後半で追い越して行くだろう。

1~3グループのスタートを見送って、いよいよ第4グループのスタート。コースは1周0.75㎞の三角形を左回りに2周回。最初のブイまではほぼ浜辺に添っている。スタート直後と最初のブイでの混雑を避けるため、一番外側(巣は浜寄り)からスタートした。泳ぎ出しは快調。レースの10日ほど前までは50m50秒(1.5㎞を25分で泳げるペース)がきつく、26分ほどかかってしまうかな、と思っていた。ところが1週間前から軽い筋トレをし、泳ぐ距離を減らし疲れが取れ急に調子が上がってきた。それもあって余裕を持って臨んだレースだった。
最初のブイを回って沖に向かう。例年、正面から潮の流れを受けるコース。だから、ここからが本当のスタート、と言う感じ。スタートダッシュに疲れた人や前のグループの遅い人たちを追い越して行く。沖に出るに連れ、うねりを感じるようになる。スイムの地力の差が出やすい。綺麗に透き通った海。体の脇を流れる海水流を感じながら気分は更に高揚していく。
二番目のブイも難なく回り、1周回目を終え一度浜辺に上がる。1周目のタイムは12分そこそこ。ほぼ予定通り。2周回目に入る時に前方確認したところ、コース上には集団はみえなかったので、今度はコース右側の最短距離を泳ぐことに決めた。疲れてくると左ひじが上がらなくなる癖があるのだが、今回はそれもない。そろそろ第1グループの遅い人たちも追い付き、追い越して行ける。レース中にこれほどまで楽しく泳げているのは、今まで参加した大会の中でもベスト3~5には入るくらいだろう。そんな状況で最後のスパートに向け最後のブイを回った時に追いついてしまった集団だった。

結局スイムのタイムは25分45秒。WSを着ていなかったとは言え、泳いでいる時の気持ちよさとも比べてもタイムは良くなかった。すこし楽しみ過ぎたかな。一方、2分後スタートのヨーコは23分59秒。スイムフィニッシュ地点ではまだ、追い越されてはいなかった。しかし、スイムからのトランジッションの間にヨーコが先にバイクコースに飛び出して行った。
  (バイク編へ続く)

にほんブログ村


にほんブログ村
Secret

TrackBackURL
→http://kiyoandoyoko.blog137.fc2.com/tb.php/733-528e6be2