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東京の渋谷と神奈川県中部を結ぶ東急田園都市線。その沿線の中でも人気の高い横浜市青葉区は、古代より人の住みやすい土地柄だったのでしょうか、幾つかの古墳が点在しています。その一つが市が尾(イチガオ)横穴古墳群。田園都市線市が尾駅やら徒歩15分ほどの小高い丘の中腹に19基の横穴式の墳墓があります。

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市が尾横穴古墳は6世紀後半から7世紀後半の古墳時代に造られたとみられています。
古墳言えば、前方後円墳が思い浮かびますが、前方後円墳は3世紀から7世紀初めの頃に築かれていました。感覚的には簡素な横穴式の方が、前方後円墳より以前に造られていたように思います。しかし横穴式が造られるようになったのは前方後円墳がより後、5世紀後半の九州北部からです。その後6世紀に山陰山陽、さらには近畿・東海地方に広まり、7世紀初頭には関東から東北南部にまで造られるようになりました。特に大化の改新による薄葬令により大規模な古墳が制限されるようになり一気に広まったようです。埼玉県にある吉見百穴は歴史の教科書にも出てくる横穴式墳墓の代表です。200基以上ある吉見に比べますと規模は小さいですが、全国的に見て19基は決して少ない数ではありません。ここに埋葬されているのは地元の有力な農民だとされています。
墳墓は西向きに造られており、天気の良い日(特に冬)には富士山、更には南アルプスまで望めますから、この地に墳墓を造ることができた、と言うのはその裏付けにもなるでしょう。この辺り一帯は、現在の東京湾(横浜港)から北へ20㎞余りですが、鶴見川さらにはその支流の谷本川が流れる平地も広がり、良好な農耕地だった、と推測できます。
副葬品の金環や勾玉などの装身具や須恵器なども発見されました。

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現地は、墳墓の前の斜面には雑木が多い茂り、眺望が遮られてしまっています。

墳墓の入り口は高さ1m弱。内部を見学することができます。腰をかがめて入って行くと5m先に玄室(被葬者を安置する場所)があります。
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