2011.03.05 罪罰法定主義
 「罪状、殺人。罰状、刑法第199条。よって被告人に死刑求刑する」。刑事ドラマ等でよく見かけるシーンです。人の行為が罪になるかどうか、その行為をどのように罰するか、は全て法律で定められています。罪罰法定主義と呼ばれています。罪と罰を予め決めてくことで、その時々の為政者や偏った世論などにより、普通に生活をしている人に対し、ある日突然、不当な罰が科せられるということは防げます。これによって、私たちは日々、一定の行動規範を持って生活することができます(勿論、法律さえ犯さなければ、とうこととは違います)。

 一方で法律上、罪と規定されていない行為は法律上、罰せられることはありません。近頃世間を騒がせている、大相撲の八百長や、入試のカンニング。これらは何れも、その行為だけで罪に問われ罰を与えられることはありません。法律に定めがないからです。

 カンニングを肯定する気はサラサラありませんが、もし、昔ながらのカンニングペーパー程度に止まっていたら、ここまでの問題にはならなかったように思います。手段、方法に注目が浴びたのでしょう。偽計業務妨害。凡そカンニングとは結びつきそうにない罪状です。私自身を省みても、日頃の言動には十分に気をつけなければ、これくらいのことで、では済まないことも起こりえます。

 行動規範の基準になるとはいえ、法律は解釈次第で、どのようにでも運用できる、という側面があります。これはとても重大なことです。日常生活だけでなく、今後、裁判員になることもありえることを思いますと、日頃から、しっかりと向き合っていなければ、と思っています。
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