1705291.jpg

 「バイク終了時で、昨年より1分30秒ほど遅い」。
この大会には49歳から参加し始め、過去のベスト記録は51歳の2時間39分29秒。2番目の記録は昨年、58歳での2時間39分36秒。そして50歳代最後の今回の目標は過去の自分越え。その目安となる昨年との比較。スイム25分、バイク1時間20分(スイム→バイク、バイク→ランのトランジッションを含む)、そしてランで50分。トータルで2時間35分でのゴール。これが目標だった。だから、ランスタート時でトータル1時間45分36秒はほぼ予定通り。ただバイクの後半は、昨年より何だか無駄な力を使っているようで、それが不安。

「お元気でしたか」。
5月26日の金曜日の夜11時半過ぎ。例年通り土曜日午後に開催される新島トライアスロン大会に参加するため、横浜港大桟橋から旅客船に乗る。船内には始発の東京竹芝桟橋から乗り込んでいる多数のトライアスリートで一杯。いくつかのグループはかなり盛り上がっていた。この大会を通じて知り合った方々とも1年ぶりの再会を果たし、私たち二人はデッキで軽く乾杯、早々に床に就いた。東京湾を出た後も船は大きく揺れることもなく太平洋を南下、伊豆七島の一つである新島には翌朝8時半頃の到着予定。先ずは順調だった。

 「今朝出発したお客さんの部屋の掃除が終わっていないので、部屋には11時まで入れません。」
新島港に出迎えに来てくれた宿の方の最初の一言。レースの受け付けは11時からで、12時40分には開会式が始まる。輪行してきた自転車の組み立てやチェック、ウェアの用意、何より朝食を摂る時間を考えると、それほど時間の余裕はありません。
 仕方がないので、部屋に入れないまでも宿の庭先をお借りし自転車を組み立てた。部屋に入る前に受け付けを済まそうと思い、大会本部近くの港の待合所まで戻り、途中のスーパーで買ったお弁当で朝食を済ませる。11時に受け付けを終えゼッケンなどを受け取り、バイクのチェックをしてもらい宿に帰ると12時近く。大急ぎで荷物を解きウェアを準備する。そこから再びスタート場所に戻り、バイクをセットし終えたのは12時半過ぎだった。

1706032.jpg

1706033.jpg

 「春先から夏にかけて、海水温は気温の1か月遅れで上がってくる」。
 トライアスロンを始めた頃、湘南育ちの方から教えていただいた。新島大会はウェットスーツの着用義務はない。新島ほどの綺麗な海では、いくらレースとは言えウェットスーツを着て泳ぐのは勿体ない。海水温が17度を下回らなければウェットスーツなしでスタートしている。だから、毎年4月の中旬頃になると、天気予報で伊豆諸島方面の気温をチェックしている。今年は既に気温は20度を越えていた。これならウェットスーツなしで泳げる。5月になっても盛夏を思わせるような気候が続いていた。開会式前の僅かな時間で海に入ってみたが、トライウェアだけで十分だった。体感でも海水温は20度を越えていると思われた。ウェットスーツを着ていないのは私たち二人の他には、競泳用水着姿の女性選手が二人だけだった。

1706034.jpg

1706035.jpg

 「今、スイッチが入った」。
 スイムコースは1周750mの三角形を2周回。泳いでいた心身が目覚めたのは、2周回目。スイムゴールまで250m位の所だった。斜め左後ろを泳いでいた人から肩と腰を一度ずつ叩かれ、その後もぴったり後ろを付いてきて何度も足に手が接触してきた。ちょっと煩わしいので離れようと思って力を入れると自分自身の泳ぎが変わった。そのまま一気にスイムを終えた。叩かれたおかげかな。
 本当は、スタート直後から目一杯で行くはずだった。このところスイムもそこそこ調子が良くて、プールでは1,500mを24分台で泳げていた。ところがスタートしてみると、体調は良いのに気分はのんびりしてしまって、楽に泳ぎ始めてしまった。
 コースは、最初は浜辺に沿い、その後ブイを回りテトラポットの沖にでる。三角形の頂点でブイを回りスタート地点に戻り砂浜の上に置かれたブイを回り2週目に入って行く。
 最初のブイまでは集団の中に巻き込まれることもなかった。ここでバトルに嵌ってしまうと、もっと早くスイッチは入っていたかも知れない。最初のブイを回り沖へ向かう。ここは例年波が向いになりうねりもあり泳ぎ辛い。その分、海を泳いでいる実感が湧いて楽しい。スイムは凡そ100人ずつ、2分間隔に5つの組に分かれてスタートし、私は4番目の組。この辺りでは前になると前の組でスタートした人たちに追い付き始める。なおさら楽しい。二つ目のブイを回ると波に乗って更に楽しくスタート地点へ戻ることができる。
 一度砂浜に上がりブイを回るが、私はここが一番苦手。僅か20m程だが小走りすると息が上がってしまい、2周目の海に入る時に少し立ち止まってしまった。ゆっくり歩いて呼吸を整えた方が良かったかな。
 それでも、最初のブイに辿り着くまでには持ち直し、また気持ち良く泳いでいた時の接触だった。スイムゴールは25分16秒。予定より僅かに遅いが、スイッチが入っていなかったらどうなっていたことやら。
 スイムゴール直前で、後ろから声をかけられた。私の組より2分後にスタートしたヨーコだった。泳いでいる途中で追い越して行くだろう、と思っていたので意外。それでも私がバイクトランジッションでもたついている間に先にバイクに乗って行った。

                              (後半へ続く)


にほんブログ村 その他スポーツブログ トライアスロンへ
にほんブログ村
17011605.jpg


 「お元気で。来年もまたお会いしましょう。」と、応援して下さる方に言葉を返す。それほどまでに沿道にはご高齢の方が多い。
ここは愛媛県中北部の瀬戸内海上にある上島町。広島県境にある島々で構成されている町です。しまなみ海道の東に位置していますが、しまなみ海道とは橋では結ばれていません。ですから広島県側からも愛媛県側からも一度は船に乗らなければ渡ることのできない島々です。その分、長閑で穏やかな瀬戸の風情や人情が残っています。

1703123.jpg

参加賞の缶バッチにあしらわれているのは上島町のゆるキャラ「かみりん」です。

1703122.jpg
 その上島町を構成する島々の内、三つの島を結ぶ橋があり「ゆめしま海道」と呼ばれています。その橋を渡るマラソン大会「ゆめしま海道いきなマラソン」が3月5日に開催され、私たち二人と中島トライアスロンで知り合った愛媛県五十崎町にお住まいの方お二人の計四人でハーフマラソンの部に参加しました。

1703124.jpg


そのコースのほぼ9割は橋を含めたシーサイドです。10㎞の部もあり、こちらはほぼ全てがシーサイド。往復で4回渡る橋への上り下りや、三つの島それぞれの景色の変化もあるコース。ハーフの部の参加者は600人足らずで混雑することなくマイペースで早春の瀬戸の潮風を受けながら気持ち良く走ることができました。

 地図の真ん中やや上の生名(イキナ)港近くをスタートし海岸沿いを南下、生名橋の下を潜り島の南側を走ります。「砂浜」辺りを折返し、生名橋へ戻り橋を渡り「早崎」を過ぎ弓削大橋へ向かいます。渡り終わると弓削島。直進し弓削商船高専を過ぎて二度目の折り返し。この辺りが10km地点です。弓削島の西海岸へ戻り北上。3度目の折り返しをし弓削大橋から生名橋を戻りそのまま北上してゴールとなります。折り返しが多いですが、その分、すれ違うランナーと声をかけあう楽しみも多いです。

1703121.jpg

これは弓削島側から見た弓削大橋です。

17011607.jpg

 今回、持参したエネルギー源。このお蔭で、後半失速することなく、むしろ最後の6㎞をペースアップしてゴールできました。

1702244.jpg

にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログへ
にほんブログ村
16082813.jpg

中島へ向かうフェリーの中で、自称『島のばあば』と隣り合わせになった。もう90歳近くになる。中島に生まれ、中島で過ごし、中島を愛する人。トライアスロン大会にも第1回から運営にも携わって来られていたそうだ。私たちが横浜から来たと伝えると、「遠い所から来てもらって嬉しい。」と言われた。船内で1時間ほど、中島の話を聞かせていただいた。31回目の中島の夏。また新しい触れ合いが生まれた。

16082811.jpg

1608286.jpg

 一方、昨年、沿道で私たちを応援してくれた男性と再会したくてご自宅を訪ねたが、1日違いで会えなかった。8月19日。瀬戸内の空は秋の気配を漂わせていた。
 
1608289.jpg

 会場では、参加者や大会関係者の方々との再会、出会いがあった。トライアスロン大会の運営にはボランティアや審判員の方々にも支えられている。今回、審判員の中には、千葉や新潟から来られている方もいた。交通費や宿泊費は自己負担。病み上がりの体を押してこられている方もいた。そのような方々が「来て良かった」、「また来てみたい。」と思っていただけるようなレースを心がけたい。

1608285.jpg

1608283.jpg

1608284.jpg

 レース結果。ヨーコは女子総合3連覇。キヨタはヘロヘロでやっとの完走。


にほんブログ村


にほんブログ村
1605285_20160612163122ee8.jpg

スタートしてから1時間44分。ランコースに入る所で、バイクのフィニッシュラインを越えたヨーコと擦れ違った。ほぼ1分差なので実際は1分負けていることになる。もう少しバイクで離せると思っていたのだが。おそらくランの早い所で追い越されるだろうな。新島のランコースは島の南部を2周回する10㎞。日陰は殆どない。最初に激坂の上りがあり、ペースを掴みにくい。それでも10㎞を55分ほどで走れば、ゴールタイムは2時間40分を切ることができる。そうなれば10年ぶりくらいになるだろう。3種目の中では一番練習が足りていないランだが、ここ数年の中では、そこそこ良い感じ。今回心がけていた早めの補給を済ませ先を急ぐ。

上りきった後は急な下り。治りきっていない膝には下りの方が負担になる。1㎞当たりで一度、太平洋を望める地点に出て、その後は島の内部に入っていく。ここからは折り返して来る参加者と擦れ違う。少し上りだが、5m間隔のセンターラインを目安にペースを維持する。5mを4.5歩で走ると概ねキロ5分30秒だ。これが最期まで続けば最低目標はクリアできる。2㎞過ぎで折り返しのグランド。芝が敷き詰められ足に優しい。3㎞までの下りを走ると太平洋を見渡せる高台にでる。ここからの眺めも雄大だと思うが、楽しむ余裕はない。ここでヨーコに追い越された。更に下って海岸線に出る。1㎞弱で1周目が終わるが、少し草臥れてきた。既にゴールした参加者や応援に来た人の声援が多い場所なのに、ペースが落ちてしまったようだ。それでも何とか我慢している内に補給が利いたのか、ペースが上がってきた。最後の3㎞位が今回のランでは一番調子が良かった。

ゴールタイムは2時間39分21秒。何とか最低の目標はクリアできた。ヨーコは2時間32分41秒、年齢HCの部で3位入賞。30分を切れなかったが今の状態では頑張ったと思う。次の予定は8月の中島大会。コース設定や気象条件にもよるのだろうが、公表距離は同じでも、例年、中島の方が新島より概ね10分ほどタイムが悪くなる。だから共に、今回より後5分を縮める練習は必要かな。

ゴール後は、海岸沿いの屋外温泉で疲れを癒しました。

1605286_201606121631238b0.jpg

1605288_20160612163126d06.jpg

1605287_20160612163124a10.jpg

伊豆七島でも、「しまなみ海道サイクリング」をPRして来ました。

1605289_201606121632002c5.jpg


にほんブログ村


にほんブログ村

1606034.jpg
 スイムの後のトランジッションで追い越され1分ほど先行していたヨーコにバイクで追いついたのはコースの10㎞手前辺り。ここまではほぼ予想通り。この後30㎞余りのバイクでできるだけ引き離してランで逃げ切ることができるか。

1606037.jpg

1606031.jpg

バイクコースは1周約13㎞を3周回。南北に細長い島の西海岸沿いを北へ進んだ後折り返し、島の中心部を横断し東海岸へ抜ける。ここからの太平洋の雄大な眺めは絶景。サーフィンで人気のある羽伏浦(はぶしがうら)に沿って遠く三宅島を望みながら少し南下する。その後、森林浴を楽しみながら東海岸へ抜ける。1周25分、トータル1時間15分がバイク実走タイムの目標。バイクのサドルの高さを調整していた時のBigLakeの合宿で少し高過ぎたような気がしたので幾分下げてみたら、かなり良い感じ。無駄な力が入らず回転を意識してペダルを漕ぐことができる。チームリーダーからもらった「踵が下がる癖がある」というアドバイスも効果覿面。

ほぼ予定通り、1周目を24分台で終えた後、紅白のユニフォームを着た3人のグループとほぼ同じペースになった。ドラフティングポジション(※1)に入らないことを意識しつつ、抜きつ抜かれつでペースを維持する。ルールやマナーを守った中での競い合いは楽しい。それはバイクフィニッシュまで続いた。

普段、自分たちが自転車に乗っている姿を自身で見る機会がないのですが、二人とも実に不格好ですね。自転車の速い人は、見た目から自然体で無駄な力の入っていない綺麗なフォームなので、とても羨ましいです。
1606035.jpg

1606036.jpg

2週目を終えた時は48分台。イーブンペースで走れている。ただ、3周目に入る時の右への90度の角の50m程手前で、前を走っていた周回遅れの女性に追いついてしまった。その50m程は3周回を終えゴールへ向かう人用のコースと2,3周回目に向かう人用にコーンによってコースが湧けられており、それぞれ自転車1台分ほどの幅しかなく追い越すことができない。その区間手前で、前を走っている周回遅れの女性に追いつきそうになった。できれば前の人を追い越したいのだが、間に合うか合わないかの微妙なタイミング。女性には私を気にしつつも先に行こうとする素振りが見えた。一方、私の直ぐ後ろにも一人付いてきている人がいるのは分かっていたので、その人の動きも気になった。無茶はできないので、前の人に先に行ってもらい、後ろに対してはブレーキを引く手信号を送った。手信号に気付いてもらえなかったら追突されるかなという不安もないではなかったが、3人とも何とか無事、角を曲がることができた。レース中にブレーキの手信号を出したのは初めてだった。

さて、ヨーコとの対決。3周目の折り返し点でも1分ほどしか差がない。思っていた以上に開いていない。私の調子も良いが、ヨーコも良いペースで走っているようだ。ヨーコのスタートが2分後だったから、実質は1分負けている。最後の1周でもう少し差を広げられるだろうか。

結局、私がバイクを終えてランコースに入ろうとしたところでヨーコがバイクのフィニッシュラインを越えた。差は1分ほどのまま。私のバイク40㎞の実走タイムは1時間14分台。これは私の自己ベスト。それでも差を付けられなかったのはヨーコも本人にとってはかなりの好記録だろう。これではランの早い時点で追い越されるに違いない。さて、どこまで逃げられるか。

私達の愛車です。

1606033.jpg

1606032.jpg

                             (ラン編に続く)

※1 ドラフティング:テレビで放送される五輪や世界選手権などのトライアスロンレースでのバイクは集団で走行し、風除けとなる先頭が交代しながら集団全体のペースを維持して行きます。しかし一般のトライアスロンレースのバイクでは、前を走る人を風よけにしてはいけません。集団どころか、例え一人でも前の人について行ってはいけません。少なくとも前の自転車の後輪と後ろの自転車の前輪が5m以上離れていなければなりません。これに違反するとペナルティを取られることもあります。ですからレース中では自分のペースで走っている時だけでなく、追い越したり追い越されたりする時には周囲の自転車との距離や位置を意識しなければなりません。


にほんブログ村


にほんブログ村